米国の「オプラ・ウィンフリー・ネットワーク」の報道によれば、米国ピッツバーグ大学の研究で、歩くスピードで寿命を予想できるという結果が発表された。生命時報が伝えた。
研究は65歳以上の高齢者3万5千人を対象に行われ、歩く速度が1秒間に0.1メートル増えるごとに、死亡リスクは12%下がるという。例えば75~84歳の高齢女性の場合、歩く速度が最も速かったグループ(1秒間に1.4メートル以上)の余命10年の確率は92%、一方で最も遅かったグループ(1秒間に0.4メートル以下)の余命10年の確率はわずか35%にとどまった。
この研究の責任者であるステファニー・ストデンスキー教授は「人間が歩く速度は、その人の活力を直接反映している。なぜなら歩くということは心臓や肺、筋肉、関節、骨格及び大脳といった身体中の様々な器官やシステムを使用するからだ」と語る。歩くスピードは医師が診察する際、患者の体質を判断する重要な要素の一つであり、歩くスピードが遅い場合は健康的に問題がある可能性があり、血圧や食事、運動等の健康に関する要素を改善する措置をとる必要があるとストデンスキー教授は分析する。
またストデンスキー教授は、高齢者は毎年1回自分で歩くスピードを計測したほうがいいと提案する。床に4メートルの線を描いて、線の端から端まで普通の速度で歩き、所要時間を記録し、それを4で割れば歩くスピードを算出することができる。高齢者は前の年のデータと比較し、変化が大きい場合は、すぐに医者にかかった方が良いという。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年1月21日