中国農業科学院植物保護研究所が16日に発表した情報によると、同研究所の経済作物虫害モニタリング・制御グループは研究により、バチルス・チューリンゲンシス(BT)の受容体となるABCC2遺伝子の変異により、綿鈴虫(蛾の一種)の幼虫がBT剤に対して高い抵抗性をつけることを発見した。しかしこの変異は綿鈴虫の幼虫の別の生物毒素、アミノアバメクチンに対する敏感性を高める。研究成果は2月12日、世界的に有名な学術誌の電子版に掲載された。人民日報が伝えた。
同研究は、綿鈴虫の幼虫が2種類の生物毒素に対して負相関交差抵抗性を持つことを証明し、その分子メカニズムを解明。綿鈴虫の幼虫といった害虫の、BT剤への抵抗性の改善に新たな方針を示した。同研究所と華中師範大学などが同研究を実施し、国家自然科学基金革新研究チームなどのプログラムから資金援助を受けた。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年2月17日