海昏侯墓で出土した重要文化財が北京で展示へ　その見所は？ (2)

第2に、保護のための修復作業が終わったばかりの美しい青銅器にも期待が高まっている。主墓の藏閤楽器庫から出土した古代中国の打楽器・編鐘もある。この編鐘は計14個で、出土した時は真っ黒だったものの、青銅器の修復専門家である楊小林氏とそのチームの1カ月以上にわたる努力の結果、金のような古銅色に生まれ変わり、金箔も非常に美しい。

第3に、埋葬者が誰かを知るカギとなる純金器が初めて展示される。海昏侯墓では、漢代のものとしては最も多い金器378点が出土している。徐所長によると、出土した馬蹄金の底に、「上」、「中」、「下」の文字が書かれているほか、何かを記録するための文字が見つかり、その内容は埋葬者と関係がある。

海昏侯墓園は、中国でこれまでに発見された、保存状態が最も良く、構造が最も完全で、機能配置が最もはっきりしており、最も整った祭祀の体系がある前漢列侯墓園。2011年から15年末までの発掘で、金器や青銅器、鉄器、玉器、漆木器、陶磁器、竹編み細工、草編み細工、紡績品、竹や木の札である簡牘、木牘など貴重な文化財2万点近くが出土した。

「人民網日本語版」2016年2月23日