仏像、タンカ(チベット仏教関係の掛軸)、陶磁器、絹製品…これらは西蔵博物館(西蔵<チベット>自治区ラサ市)の収蔵品だが、現在、それぞれの正式なIDカードを「所持」することになっている。北京晨報が伝えた。
西蔵博物館に収蔵されている文化遺産のデジタルアーカイブ化は順調に進んでいると、このほどの取材でわかった。現在までにおいて貴重な文化財からまず1万点余りが無事に完了し、作業は引き続き順調に進んでいる。この作業は移動可能な西蔵の文化財資源の状況を明確化でき、科学的な文化財保護システム構築の支援のために行われている。
1999年に開館した西蔵博物館は、西蔵初の近代化博物館で、現在52万点あまりの収蔵品を抱えている。長い間、技術など多くの制約により、館内の文化財は単純な目録しかなく、同館に収蔵されている文化財を管理するにふさわしい公的文書が不足しており、文化財の調査と科学的研究に不便だった。
西蔵博物館保管部の巴桑潘多副部長は「今回のデジタルアーカイブ化は主に文化財名、カテゴリー、グレード、年代、質感、サイズ、品質、は、破損状態、保存状態など14項目の基本的な指標で作業を行なう。その過程で作業員は写真撮影とシリアルナンバーでの文化財分類に基づき、文化財を「DNA情報化」することで総合的に記録することを目標し、移動可能な文化財の情報管理プラットフォームを構築する」と話す。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年1月18日