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人民網日本語版>>経済

熊本の地震 日本経済にさらなる打撃 (2)

人民網日本語版 2016年04月18日13:43

地震は現地の工業生産や農業生産に影響を与えている。九州では年間130万台の自動車が製造され、全国の製造業の約10%を占めるが、現在、トヨタ、三菱、日産、ホンダ、ダイハツなどの工場は交通網の寸断や部品の供給停止などを受けて操業を停止中だ。ソニー、三菱電機などの電子製品工場も操業を停止した。一連の企業の工場の建物や設備にも被害が出ている。熊本県は農業県として名を知られ、トマト、タマネギ、ジャガイモなどの生産量が多いが、地震後は供給がストップし、東京や大阪などの青果卸売市場では供給の減少を受けた価格上昇が予想される。

昨年に九州地方を訪れた外国人観光客はのべ283万人で、前年比69%増加し、うちアジアからの観光客が70%を占めた。今回の地震で熊本城などの主要観光地と宿泊施設に被害が出たことや、交通の寸断などを踏まえ、韓国、中国、香港地区の旅行社は九州地方へのツアーを見合わせている。

経済学専門家も地震が経済情勢に大きなマイナス影響を与えることを懸念する。日本総研の下田裕介副主任研究員は、「工場の操業停止が続けば、5月と6月の工業生産の統計に影響し、景気の不振を一層激化させることになる」と話す。大和総研グループの熊谷亮丸チーフエコノミストは、「地震が消費者の心理に影響し、海外の投資家達も日本株を投げ売りする可能性がある」と予想する。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年4月18日


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最新コメント

中川 清三   2016-04-20125.53.124.*
 地震大国日本ではあるが、今回の熊本地震には日本人の誰もが驚いている、震度4以上の地震回数は90回におよび、震度1以上の余震は650回も発生している。近年は新基準の耐震建設が進んではいるが、熊本地方の地盤は古来から繰り返された阿蘇山の爆発で、大量の火山灰が滞積した上に町や村、道路や橋梁が作られて、今回の地震で簡単に崩れ落ちてしまった。 また経済的には損失ばかりが言われているけれども、今の日本経済の衰退した主な原因は、全国民の生活基盤ができあがっていて、いま家にある家電製品、衣類、車や耕作機械、通信機械だけで充分な生活の営みが出来るため、日本の内需は頭打ちになり訪日外国人の増員や外需に希望を求めている。 地震はそういった「日本の悩み」を解決するほど、大きな経済効果を及ぼし、すべてを新調することによってGDPの押し上げ効果が期待されると私はいつも思っている。 私の家の冷蔵庫は38年前の東芝製の三層式冷蔵庫で、一度も故障しないで今なお現役で使っていて何にも不自由していない、テレビや掃除機は何度も買い換えたが、日本製の欠点として「壊れにくい」から内需に貢献しないのだ。 地震や大災害は一時的には辛い出来事だが、長い目でみるとその地域の経済を活性化して国のGDPに寄与するものだと考える。

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