外交部(外務省)の王毅外交部長(外相)は21日、ブルネイ訪問を終えた際の記者会見で、「デュアル・トラック・アプローチ」が南中国海問題解決の最も現実的で実行可能な方法だと強調した。外交部ウェブサイトが伝えた。
王部長は「中国とブルネイは共に南中国海の沿岸国であり、南中国海の平和・安定は両国共通の利益に関わる。今回私はブルネイ側と現在の南中国海情勢について踏み込んで意見交換し、一連の共通認識にいたった。双方は共に、妨害を排除し、困難を克服し、南沙(英語名スプラトリー)諸島をめぐる争いの直接の当事国の協議と交渉によって適切に解決するとともに、南中国海の平和と安定を中国とASEAN各国が連携して共に維持する『デュアル・トラック・アプローチ』を引き続き揺るぎなく推進すべきだと考えている」と指摘。
『デュアル・トラック・アプローチは国連憲章の提唱する交渉と協議を通じた紛争の平和的解決という趣旨に完全に合致するとともに、中国とASEANが共に調印した拘束力ある『南中国海における関係国の行動宣言』第4条の規定にも完全に合致する。デュアル・トラック・アプローチは南中国海問題解決の最も現実的で実行可能な方法だ』と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年4月22日