5分も経たないうちに、蔡さんは、2人を次々と「掘り出した」。だが、この時、残された1人は、みぞおちから下が泥で埋まり、泥に圧迫されて意識がもうろうとし始め、だんだん気が遠くなり、現場は絶体絶命のピンチに陥った。
間に合わないことなどあり得ない!蔡さんは手袋を外し、素手で作業員の周りの泥土を「わき目もふらず」堀り始めた。1回、2回、3回、30回、300回、3000回、、、何度繰り返しただろう、手の平は擦り切れ、爪が割れ、両手から真っ赤な血が流れた。残るは強い意志だけで掘り続けて20分後、蔡さんは前後不覚に陥った作業員を泥土の中からとうとう「堀り」出した。
この日、3人の作業員は病院に搬送されて手当を受け、生命の危険から脱出した。蔡さんの奮闘ぶりを知ったネットユーザーは、続々と、「土堀りの名人」と彼を称えた。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月12日