2016年5月16日  
 

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人民網日本語版>>政治

米国の中国軍事力報告書の出発点には悪意がある (2)

人民網日本語版 2016年05月16日15:10

同時に、こうした報告書の生む圧力が中国の国防力発展を阻止するうえで実際の役割を果たしていないことにも目を向ける必要がある。中国の軍事力整備は大国の戦略的防御上の必要性を全く超えておらず、また中国経済の急成長と釣合のとれたものであるため、中国社会の広範な支持を得ている。米政府の作り出す国際世論圧力は中国国内でいかなる障害にもなっておらず、中国の国防発展を妨害するために国際社会が過激な対抗行動を取る実際の原動力にもなっていない。

西側世論を先導して「中国の脅威」を喧伝するのは米国の一貫した手段だ。彼らは何かしらを見つけては大げさに宣伝する。中国にしてみれば、最も重要なのは彼らが中国の発展を妨害する強制的行動を取ることができないということだ。

中国の国家安全と自主性の最大の保障は総合力の構築に由来し、このうち軍事力の発展は必要不可欠だ。しかも今日、その肝要な意義は一層際立っている。われわれは中国軍事力報告書の影響を取り除く取り組みを多く行う必要があるが、最も大切なのはそれに翻弄されないことだ。

中国には国益を守るために軍事力を強化する権利がある。中国近海でのわれわれの目標は、米国のいかなる強力な軍事的干渉にも対処できる力を構築することだ。この目標は全く正当かつ正義であり、1840年から蓄積され続け、幾度か中断されても連綿と続いてきた歴史の力を持つ。中国の正当な国防整備を脅威と見なす米国の出発点は誤っている。米国が時代に合わせて調整を行えるのかどうか、21世紀の国際関係にとって真の懸念だ。(編集NA)

「人民網日本語版」2016年5月16日


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