「愛浜」が産んだ赤ちゃんパンダ(5月6日撮影)
成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は12日、日本生まれのジャイアントパンダ「愛浜」が産んだ赤ちゃんパンダが10日に突然死亡したことについて、死体を解剖して詳しく調べた結果、死因は現段階では不明であると明かした。新華社が報じた。
今月6日、9歳になる雌パンダ「愛浜」が、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で1頭の赤ちゃんを出産した。母親になった「愛浜」は、出産以来、自分で赤ちゃんに授乳して育て、基地の飼育係員は24時間体制で順番に監視にあたっていた。出産後4日間、赤ちゃんパンダの体温・排泄物・母乳を飲む状況などに異常は見られず、出生時に145グラムだった体重も172グラムまで増えていた。
10日午前5時、「愛浜」が赤ちゃんパンダに授乳している様子を飼育係員が観察した後まもなくして、赤ちゃんパンダが大きな声を出して母親パンダの手元から地面に落下した。係員がすぐさま駆け付け抱き上げたが、すでに息はしていなかった。獣医が現場で診察、死亡を確認した。赤ちゃんパンダの死体を解剖・調査したところ、目視する限りでは、あらゆる臓器に異常はなかった。パンダの赤ちゃんが突然死することは、パンダの繁殖ではほぼ先例がなく、今回の臨床結果は、原因が解明されていない人間の乳児乳幼児突然死症候群(SIDS)と類似点があるという。