○乗車せずに「高速鉄道グルメ」を満喫 オンライン特別注文スタート
メニューが増えることは歓迎されるが、果たして飲食の安全は保障されるのだろうか?
武漢鉄道局の担当者は、次の通り話した。
「高速鉄道車内で販売される食品はすべて、コールドチェーンで供給される。コールドチェーンとは、工場で調理された食品が、急速冷却された後、生産・包装・輸送・販売の全プロセスで低温状態が保たれる流通方式を指し、食品の新鮮度と口当たりを最大限保つことができる。さらに、食品に含まれる栄養分を破壊しない、変色しない、味が変わらないといったメリットもある。乗客が車内で料理をオーダーすると、電子レンジで3分間から5分間、適宜加熱すれば、美味しい料理を味わうことができる」
また、高速鉄道車内の食事は、厳しいコントロールシステムによって管理される。国内初の「高速鉄道セントラル・キッチン」となった、山東済鉄旅服公司青島高速鉄道飲食管理公司は、2015年7月、HACCP(国際食品安全リスク管理システム認証制度)を取得した。米国で宇宙食などの食品の安全を確保するために設けられたこのリスク管理制度が、今では高速鉄道にも運用され、乗客の食の安全を守っている。
高速鉄道列車から下車した後に、再び高速鉄道グルメを食べたくなった時はどうすれば良いのか?いまや、「鉄老大(伝統的な鉄道大部門)」も、「インターネット+」の試行に踏み切る時代となった。たとえば、青島高速鉄道飲食管理公司は、微信(Wechat)公式アカウントを開設し、特別注文サービスをスタート、個人客の食事、団体客の食事、会議時の食事などのカスタムメイド注文を受けつけている。また、一部の鉄道局は、携帯アプリによる個人注文システムを開発中という。アプリが完成すれば、誰もが自宅に居ながら、画面をタッチするだけで、高速鉄道列車の食事を届けてもらうことが可能となる。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月31日