蒙古肉餅、流亭豚蹄(青島・流亭の豚足)、膠東大饝(マントウ)――。高速鉄道列車の乗客にとって、お弁当以外にも、楽しめる食事のバラエティがさらに増えた。
中国鉄路総公司はこのほど、多様化・個性化した質の高い列車内飲食に対する乗客のニーズに応じるため、全国高速列車で販売する統一された「中国鉄道グルメ」シリーズ商品を打ち出した。
○メニューは約300種類から約400種類に増加
高速鉄道列車でこのほど、熱干麺(ラーガンメン、茹でた小麦麺にトッピングを混ぜて食べる汁なし麺)の販売が始まり、武漢鉄道局が管轄する高速鉄道列車の車内メニュー人気が高騰した。
高速鉄道に乗ったら何を食べるかについては、常に乗客の間で話題の的となってきた。中国鉄路総公司が今回打ち出した「中国鉄道グルメ」シリーズ商品は、さまざまな地域・季節・時間帯・消費ニーズに対応し、もともとあった弁当をベースに開発された、包子(パオズ)、餃子、麺類および各種ローカル色豊かな食事で、メニューの種類は、これまでの300種あまりから400種余りに増えた。
メニューの種類は大幅に増えたといっても、最も人気の高い「主力料理」の顔ぶれは変わらない。新しくなった済南鉄道局高速鉄道の車内メニューを例に挙げると、高速鉄道「栄養満点定食」は、4つの料理系統、37種の商品が揃っており、値段は15元(1元は約16.9円)から80元までさまざまだ。このうち、引き続きメニューに残った乗客に最も人気がある「主力料理」は、「青島車海老・栄養満点定食」だ。この定食は、約3年前の発売開始以来、累計55万8千個の販売記録を打ち立てた。販売されたお弁当箱を繋げると、天安門広場50周分の長さになる。
メニューの増加にともない、価格帯の幅も広がった。中国鉄路総公司運輸局営運部の黄欣・副部長は、「今回のメニュー改正で、15元以下の料理が多数販売されることになり、さまざまな乗客のニーズを満たすことが可能となった」と話した。