東京都内のスーパーの冷蔵コーナーに並ぶ乳製品
日本の市場を取材すると、常温保存の飲料の棚には、100%ジュースやミネラルウォーター、炭酸飲料が主に並び、冷蔵の棚には牛乳や乳飲料、ヨーグルトなどが並んでいた。その種類や数は、中国のスーパーよりはるかに少なかった。中国乳業協会加工専門委員会の顧佳昇・副委員長は取材に対して、「日本や他の国の乳製品業界の発展の経験を参考にしているものの、中国の乳業は常に国の事情や特色を強調している。今後、中国の乳業は、常温保存の牛乳と低温保存の牛乳を共存させながら発展させるだろう」との見方を示した。
一方、宋氏は、「国の事情は違うものの、日本の乳業の発展の歴史を、中国は参考にすべき。現在の状況を見ると、日本の市場と比べて、中国は、乳製品の科学的な消費を促す宣伝がとても不足している。例えば、政府の、牛乳を飲むことに関する教育や乳製品に対する認識促進をめぐる宣伝が足りない。実際には、政府が教育関連の宣伝に力を入れなければ、乳製品業界で問題が発生した時、国民は真偽を見分けることができない」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年6月3日