「細菌が原因で病気になる」ことは、誰でもご存じだろう。我々の身体の表面は、細菌の層で覆いつくされている。一体どんな菌が棲息しており、どんな病気を引き起こすのだろう?健康時報網が伝えた。
米FOXニュース(電子版)の報道によると、アメリカ国立衛生研究所(NIH)はこのほど、人体の皮膚常在菌の分布マップを制作した。踵(かかと)に棲息している常在菌の種類が最も多く、胸部と腹部の常在菌の種類は最も少ない。また、人体に最も多く存在しているのはマラセチア菌(ピチロスポルム属)だった。では、このような常在菌は、我々の健康にどのような影響を及ぼしているのだろうか?
○種類が多いが病気の原因にはならない踵の細菌
人体の踵の部分や足の指と指の間の部分に棲息する細菌の種類が最も多い。マラセチア菌、アスペルギルス菌、クリプトコッカス菌、赤色酵母菌、エピコッカム菌など、私たちの踵には80種類以上の真菌が棲息している。
だが、このような現状から、踵が身体の中で最も汚い部分だと思うのは間違いだ。踵に存在する真菌は種類が多いが、その多くが病気に結びつくことはない。その多くは、細菌性疾患を引き起こすことはなく、踵の真菌は胞子という形で表面にあらわれる。それはまるで細菌の「息子」のようで、サイズはかなり小さく、虫の蛹のように殻に包まれており、病気の原因になることはない。だが、その胞子が大きく成長した場合は、有害となる恐れがある。
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