地下鉄に乗っている時、その衛生面を心配したことがあるだろうか?米ハーバード大学公衆衛生学院の研究者がボストンの地下鉄3路線で、座席や壁、スタンションポール、つり革、切符販売機など100カ所のサンプルを採取し、細菌の種類や数を調べるためにDNAを分析したところ、細菌が最も多かった場所のトップ3は多い順につり革、座席、切符販売機のタッチパネルだった。細菌の種類は、プロピオニバクテリウム、コリネバクテリウム、ブドウ球菌、レンサ球菌などだった。ただ、一定の条件下で病気の原因となる細菌もあるものの、通常は人に対して無害だ。新華社が報じた。
同研究報告は、6月28日に、米国の微生物学会傘下のサイトmSystemsに掲載された。報告の筆頭著者であるハーバード大学公衆衛生学院の計算生物学・生物情報学のカーティス准教授は「意外にも、これらの人々が触れる場所だったり、くしゃみが当たった表面から採取した細菌は、病原体の数やその耐薬性の面で、いずれも脅威にはならないことが分かった点だ」としている。研究者たちは今後、人や表面の材質の違いで、菌群や細菌の広まり方に違いが出るのかを調べるという。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年7月4日
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