熊本地震の影響を受け、九州の観光業は一時低迷した。しかし、中国人観光客が低迷脱出のきっかけとなっている。指定のクルーズ船の外国人乗客を対象として簡易な手続で上陸を認める、日本の「船舶観光上陸許可制度」では、外国人観光客は自身が乗って来たクルーズ船が出港するまでに戻らなければならないと規定している。そのため、中国人観光客のほとんどは、観光して8時間以内に船に戻らなければならず、福岡の街が抱えるプレッシャーは少なくない。中国新聞網が報じた。
福岡市は、九州の政治、経済、文化の中心地で、中国人観光客に人気の街でもある。25日、福岡市の経済観光文化局を取材したところ、2016年1-6月期、博多港の外国クルーズ船の寄港回数は138回。うち、中国のクルーズ船が131回で、年末までには351回に達する見込みだ。
現在、日本に向かうクルーズ船の定員数は通常3000-5000人で、その規模のクルーズ船がほとんど毎日、博多港に寄港している。毎日早朝から大勢の観光客がクルーズ船を下りると、100台近いバスに乗り込み、次々市内へと出発していく光景が福岡市ではすでに日常的な風景となっている。
観光客が押し寄せることで、交通機関や受け入れ施設でも、にっちもさっちもいかないような状況が頻発している。団体客が食事と同時にショッピングができるような基本的な受け入れ施設だけでなく、交通機関や駐車場も不足しており、福岡市の関連当局は頭を抱えている。
前出の経済観光文化局の統計によると、15年にクルーズ船で福岡を訪れた観光客は57万人で、16年は80万人まで増加することが見込まれている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年7月28日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn