国家国防科技工業局が発表した情報によると、月探査機「嫦娥3号」の着陸機は28日、予定通り月の33日目の夜のスリープ期間に入った。これにより探査機の月面作業時間の世界最長記録を更新した。人民日報が伝えた。
これまでの33日間の昼の作業期間、嫦娥3号は多くの科学データを入手した。研究者は月の表層・浅層の地質構造、月からの天文観測、地球プラズマ観測などの、一連の革新的な科学研究成果を手にした。一部の統計データによると、研究者は国内外の重要な学術誌に100本以上の記事を掲載している。重要な成果はサイエンス誌、ネイチャー誌、米国科学アカデミー紀要などの世界トップクラスの学術誌に掲載されている。
国家国防科技工業局月探査・宇宙事業センター副主任の劉■傑氏(■は丹へんに彡)によると、2013年12月に月着陸に成功し巡回・調査を開始してから、嫦娥3号に搭載された8台の装置は「月測量、宇宙観測、地球観測」という科学探査を実施した。うち嫦娥3号は着陸エリアの土壌内部と月表層・浅層の探査を実施した。超広帯域の月探査レーダーを使いつつ走行することで、着陸エリアの月浅層の深度330m内の解剖面の構造的特徴と地質の変化に関する図を入手した。これは世界初の月の地質断面図だ。また、月では大気の影響を受けず、連続観測期間が長くなることから、初めて月から宇宙を観測し、18万7000枚の画像データも入手した。さらに、月逸出層の水分の最新結果や、1300枚以上の地球のプラズマ画像データも入手している。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年7月29日
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