中国月探査プロジェクト副総指揮、国家国防科技工業局月探査・宇宙プロジェクトセンター長の劉継忠氏は本日、「3ヶ月間の公示を経て、国際天文学連合(IAU)は中国の嫦娥3号着陸地点の、4つの月面地名を認めた。4つの地名は、広寒宮、紫微、天市、太微だ」と発表した。新華社が伝えた。
「広寒宮」は月の正面に位置し、中心座標は北緯44.13度、西経19.51度。中国の月探査機「嫦娥3号」が、初めて月面軟着陸を実現した位置のため、命名が許された。「広寒宮」は77メートル四方のエリアで、月面ローバー「玉兎号」の探査ルートおよびその東方の重要な地形が含まれる。
「紫微」、「天市」、「太微」は嫦娥3号の着陸地点周辺の、比較的大きな3つのクレーターだ。この名称は古代天文図の「三垣」から来ており、中国の古代天文学者に対する敬意が込められている。嫦娥1号が以前発見した3つのクレーター「蔡倫」「畢昇」「張鈺哲」の名称は、2010年11月に正式に承認された。これにより、中国風の月面地名は22に達した。
月面地名の命名は、IAUのルールと秩序を順守する必要がある。月探査プロジェクト第2期地上応用システムチーフデザイナー、中国科学院国家天文台研究員の李春来氏は、「一般的には、最も鮮明な画像を入手した国に命名権がある。これは国力と高い関連性を持つ」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年1月6日