第4回中国・ロシア北東アジア安全保障協議が28日にロシア・モスクワで行われた。中国外交部(外務省)の孔鉉佑部長補佐とロシア外務省のイーゴリ・モルグロフ次官が共同で主催し、同部・同省をはじめとする関連当局の代表や専門家が参加した。
双方は、現在の朝鮮半島と北東アジアの安全情勢には複雑な変化がみられ、中国とロシアは全面的な戦略的協力のパートナーとして、両国首脳がグローバル戦略の安定強化に関して出した共同声明に基づき、コミュニケーションと協力を一層強化し、最も信頼できる、最も効果的な方法で両国の利益を着実に守ること、とりわけ戦略的安全利益を着実に守ることで一致した。
双方は、米国と韓国が在韓米軍に終末高高度防衛ミサイル「THAAD」を配備するとしたことについて重大な関心を抱いているとの見方で一致。米国が朝鮮半島を含む世界各地で戦略的迎撃システムの配備推進という非建設的行為を一方的に推し進めているこは、世界と地域の戦略的バランスおよび安全・安定に消極的な影響をもたらすものであるとの見方でも一致した。
また双方は、米国と韓国の在韓米軍へのTHAAD配備は、両国が述べる目的とは明らかに一致しておらず、中国とロシアを含むこの地域の各国の戦略的安全利益を大きく損なうものであるとの見方で一致した。中国とロシアは米韓の関連の計画に断固反対し、情勢の発展にともなって出現するであろうマイナス要因に対して、双方の協力による措置を強化することを積極的に検討するという。
このほか双方は、関連各当局の対話・協議の推進、朝鮮半島の非核化をはじめとする諸問題について、意見を交換した。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年7月30日
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