西北工業大学心理的カウンセリングセンターの徐鷹教授は、このような状況について「自分の両親はすでに年老いたカップルであり、愛や恋を語る年齢はとっくに過ぎ去ったのだから、離れて暮らしていても何ら影響はないと考える若い人たちがいるが、このような考え方はまったく誤った観念だ。年をとればとるほど、こういった感情を軽視できないのだ」と指摘する。
また「多くの老夫婦は普段一緒に生活していても、1日中ほとんど会話もしないが、お互いに黙っていても心の中では安心感を得ている。高齢者は感情を表に出すことを得意としないだけで、だからといって高齢者に感情的な欲求が無いという訳ではない。いかなる感情も、夫婦間の愛情に取って代わることはできないのだ」と指摘。
そして「老夫婦の別居という問題を解決するためには、家庭と社会がともに努力する必要がある。若い人は、自分たちだけで子供の面倒を見る責任をもっと自覚し、年老いた両親に依存しないよう気を配る必要がある。どうしても他に方法が無く、両親のどちらかに来てもらい、孫を世話してもらう場合は、子として親の感情の動きに関心を払い、親と散歩や喋る時間を意識的に作り、暖かい一家団らんの楽しみを親に与え、連れ合いを恋しく思う辛い気持ちや心配をできる限り取り除くように努めなければならない。また、両親が会う機会を進んで作り出す必要がある。また老父母も子離れすることを学び、自分自身の生活にもっと関心を持たなければならない」とした。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年9月14日
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