中国では数年前まで欧米のリアルバラエティ番組が人気を博していたが、昨年の冬に「パパ、どこ行くの?」が大ヒットしたのをきっかけに韓国式のアウトドア・リアルバラエティ番組の人気に火がついた。今年の10-12月、中国では「Running man」や「一泊二日」など、韓国式リアルバラエティ番組のリメイク版が少なくとも10番組放送される。新京報が報じた。
今回、「パパ、どこ行くの?」の企画者・黄在煥氏や「花よりおじいさん」などのエグゼクティブ・プロデューサー・黄振宇氏などに、人気番組の製作の秘訣を聞いた。
脚本家が大きなカギ
●内容全体を左右
中国のテレビ業界では、脚本家と演出家を一体化させた「ディレクター」を起用することが多い。一方、韓国では、脚本家と演出家の役割がはっきり区別されている。韓国の脚本家は24時間、番組の構成や出演者など、番組の内容のことだけを考えている。芸能人の調査やコミュニケーション、取材なども基本的に脚本家が担当するため、脚本家は熾烈な競争を繰り広げている。一方、演出家はその内容をどのように表現するかだけを担当。映像やカメラの位置などを工夫し、いかにおもしろい映像を視聴者に提供するかを考えている。