このほど李安(アン・リー)監督の最新作「ビリー・リンの永遠の一日」の中国大陸部での公開日が11月11日に決まり、北米との同時公開になることが明らかになった。
アン・リー監督は3D 映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を製作したことがきっかけで、より優れた撮影方法を模索しようと決心したと語っている。新作では現在の映像技術の5倍となる120フレーム/秒を採用し、さらに4K 解消度と3D技術を駆使して撮影したという。全く新しい技術を使った挑戦について、アン・リー監督は「120フレーム/秒による画面はブレが無く、4K 解消度は画面をさらにクリアにし、そして3D技術を用いることで、キャラクターをより身近に感じることができる。将来的な映画とはこうあるべきだろう」と語っている。
こうした技術だけでなく、同作品はその題材においても世間の注目を集めている。アン・リー監督は「今回、私が反戦映画を撮ったという人がいるが、実は私の思いはそこには無く、ただ単に軍人のストーリーを撮りたかっただけだ。軍人はただ戦場でいかに生き残るかだけを教えられ、戦争が終わった後にどうやって生きていくのかは教えられていない。私は軍人には皆一種の宿命のようなものがあると感じ、それは私にとって映画を作ることが一種の宿命であるようなものだ」としている。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年10月14日
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