2016年10月31日  
 

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高齢者をターゲット層にした蔦屋書店の戦略 (2)

人民網日本語版 2016年10月31日17:09

この考えに基づき、蔦屋書店・代官山店は、それまでの「若者のための生活スタイル提供に尽力する」という経営スタイルを改め、顧客ターゲットを50歳から60歳の高齢者に設定した。実際、これらの顧客のほとんどが、30年前に創業した当時から蔦屋書店を利用していた顧客で、蔦屋書店と共に成長してきた世代といえる。彼らは紙の本を読む習慣を続けており、ECプラットフォームではなく、フィジカル・ブックストアを喜んで選んでいる。

蔦屋書店は周囲を緑に囲まれ、森の中の図書館にいるかのような気分にさせてくれる。このような落ち着いた快適な雰囲気づくりは蔦屋書店の内装にも現れている。店内の全体的な雰囲気は「現代日本の一般水準の家庭」をコンセプトにデザインされており、広告ポスターは一つもなく、来店者にゆったりとくつろいでもらうことを図っている。蔦屋書店で販売している書籍はとてもオープンで、ビニール包装はせず、読者が気軽に閲覧できるようになっている。この点も高齢者層を虜にする蔦屋書店の戦略だ。高齢者は多くの若者に比べて本を読むスピードはゆっくりで、本の内容をじっくり楽しむ傾向が大きい。それゆえ、高齢者は書店で本を一章もしくは二章まで読んでたから購入し、帰宅してじっくり読むことが習慣になっている。


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