中国の琵琶演奏者・章紅艶と日本の人間国宝である能楽師・大倉正之助がコラボする「西域流光——章紅艶・大倉正之助の琵琶·鼓演奏会」が4日、北京の中山公園音楽堂で行われる。2人のコラボは中国で初となる。2人は、弾撥楽団と鼓楽団を引き連れて、西域(さいいき)の独特の情緒を奏で出す。北京日報が報じた。
中日両国の伝統芸術において、琵琶と大鼓は重要な楽器。この2種類の楽器のコラボが今回の公演の一番の見どころとなる。同公演では、「文殊獅子」や「夕陽簫鼓」、「西域流光」など、最新曲やオリジナリティあふれるリメイク曲が演奏される。また、舞踏家・季鵬飛の舞踏も共に披露される。
今回コラボに至った経緯について、章紅艶さんは、「数年前、西域の石窟(せっくつ)にはよく琵琶と鼓の組み合わせがあることに気がついた。しかし、現代の音楽においては、この組み合わせはほとんどない。ある公演の時に、偶然大倉正之助さんと出会い、その手にある鼓を見て、数年前に見た壁画に描かれていた鼓と同じだと思った」とし、あまりにうれしくてコラボすることになったという。
今年12月、章紅艶さんは、弾撥楽団を引き連れて、再び大倉正之助さんとその弟子らと共に東京で公演を行う予定で、伝統文化が引き続き発揚される。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年11月3日
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