2016年11月17日  
 

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人民元が対ドルで下落 節目の1ドル=6.85元割り込む

人民網日本語版 2016年11月17日14:31

人民元が対ドルで市場の心理的な節目となる1ドル=6.85元の大台を割った。中国人民銀行(中央銀行)は16日、人民元の売買の基準となる為替レート「基準値(中間値)」を対米ドルで1ドル=6.8592元と発表した。前日(6.8495元)に比べ0.0097元の元安・ドル高水準で、約8年ぶりの元安水準となった。中央銀行が「最低ライン」を過度に意識していないものの、市場では、人民元安の流れにパニックになる必要はないとの見方が優勢だ。北京晨報が報じた。

人民元が対ドルで下落しているからといって、他の貨幣に対しても下落しているわけではない。中国貨幣網のデータによると、16日、対ユーロ、円、英国ポンド、オーストラリアドル、スイスフランなどで、人民元高の水準になった。うち、円に対しては、0.0519元、英国ポンドに対しては0.0399元、ユーロに対しては0.0084元の人民元高水準になった。

経済学者の趙慶明氏は、「最近、人民元が対ドルで下落している主な原因は、ドル買いが強まっているからで、グラフにして見ると、人民元の対ドルレートは比較的安定している」との見方を示す。

短期的な調整の後、米ドルインデックスは100の大台を超えた。業界関係者は、「ドル買い優勢は今後しばらくの間続き、人民元にとっては下落の圧力となる」と予測している。

中国社会科学院学部の委員・余永定氏は、「長期的に見ると、人民元安を心配する必要はない。中国の経常収支の黒字は大きく、外貨準備も多い。さらに、経済成長の速度は世界一で、人民元が大幅に下落する可能性は非常に低い」との見方を示している。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年11月17日

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