クレディ・スイスのリサーチ・インスティテュートが22日に発表した今年で7回目になる「グローバル資産報告」によると、大陸部には現在、億万長者が160万人おり、資産総額は6兆6千億ドル(1ドルは約111.1円)に上る。年増加率を11.6%として計算すると、2021年には270万人に増える見込みだ。中国新聞社が伝えた。
同報告によれば、16年に世界の億万長者は前年比1.8%増加して、3300万人に達した。21年は4500万人に達する見込みで、年増加率は6.5%になる。このうちアジア太平洋地域の増加率は10.3%とやや速く、780万人に達することが予想される。
またアジア太平洋地域の高額資産保有者(個人資産を5千万ドル以上保有している人)は16年に同8.8%増加して、3万2千人に達した。うち大陸部は1万1千人に上り、00年に比べて100倍に増えた。今後5年間に、アジア太平洋地域では高額資産保有者が1万7千人増えて4万9千人になり、そのうち39%は大陸部の億万長者になる見込みだ(現在の割合は34%)。
同報告によれば、16年の世界の資産の伸びは全体として限定的で、13年以来の増加の鈍化傾向が続き、08年のグローバル金融危機以前にみられた2けたの伸びとは対照的だった。中期的な見通しでは、資産の増加ペースは今後は小幅な伸びにとどまるという。
為替変動により大陸部の世帯資産の伸びには大きなマイナス影響がもたらされた。金融の変動の影響により、16年に大陸部の世帯資産は同2.8%減少して、23兆ドルになった。世帯資産の国別番付では、大陸部は米国と日本に次ぐ3位だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年11月23日
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