留学して様々な国や生い立ちの人々と出会い、欧米諸国などでは国籍にそこまでこだわらないことが見えてきたと馬さん。ハーフが大半を占める欧米などでは、ハーフでも周囲からどちらか一つの国籍を「強制的」に選択させられるようなことがないからだ。それに比べるとアジアでは国籍にややこだわる傾向があるというのが馬さんの見解だ。仕事や交流をする際、周囲はどうしても「日本人としての自分」を求めてくるため、敢えてそれを表に出して行動することもあるという。
アジアでは「アイデンティティが沢山ある人」を受け入れることにやや抵抗感があるため、「どちらか一方」にこだわりたいのかもしれない。
中国で日本を紹介する。ハーフという二つの国にルーツがあるというを強みを生かして交流の輪を広げる馬さん。食べ会ではより多くの人々に情報を発信できる方法として、SNSの公式アカウント開設を進めている。また日本文化サロンでも、今後も様々な日本文化を紹介していく計画だ。次回のテーマは日本の「祭り」を予定。食べ会も文化サロンも、日本に行きたくなるようなイベントを目指し、今後さらにこの活動の輪を広げ、さらに規模を大きくしていきたいという。(洪東実)
「人民網日本語版」2016年11月30日
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