2016年12月17日  
 

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中央経済政策会議が北京で開催 来年の経済8ポイント (2)

人民網日本語版 2016年12月17日15:55

(3)農業の供給側構造改革を推進する

<会議での指摘>グリーン高品質農産品の供給増加に突出した位置づけを与え、農産品の標準化生産、ブランドの樹立、品質の安全をめぐる監督管理をしっかりと行う。農村環境の突出した問題をめぐる総合的対策の取り組みを強化し、耕作地を林・湖・草地に戻す取り組みを強化する必要がある。穀物などの重要農産品の価格形成メカニズムと備蓄制度を積極的かつ安定的に改革する必要がある。

<解説>

党国英(中国社会科学院農村発展研究所研究員)

一般的に言って、農産品の生産は大きな変動をともなうものだ。このたびの会議で重点的に取り上げられたトウモロコシを例に挙げると、これは人間が食べる食料であるとともに、飼料にもなるものであり、一種の多用途の穀物品種といえる。今年のトウモロコシは豊作で、価格が下がりすぎ、今後の農民の生産栽培の積極性に影響を与え、さらには経済社会の発展にマイナス影響をもたらす可能性がある。

そこで農業の供給側構造改革を深いレベルで推進し、食料の安全性と農民の所得増加を保障できるメカニズムの形成を模索することが大きなカギであることは明らかだ。こうした意義から考えて、今回の中央経済政策会議の計画には非常に確かな先見性がある。

(4) 実体経済の振興に力を入れる

<会議での指摘>企業がそれぞれ独自の優位性を形成するよう誘導し、「職人精神」を発揚し、ブランド樹立を強化し、より多くの「100年の老舗」を育成し、製品の競争力を強化する。革新が駆動する発展戦略を実施し、戦略的新興産業の勃興発展を推進する必要があるとともに、新技術・新業態の全面的改善を利用した伝統産業のバージョンアップをはかる必要がある。

<解説>

趙錫軍(中国人民大学財政金融学院副院長)

みなくてはならないのは、中国の実体経済の規模は大きく、産業は豊富で、多くの面でなかなかの成果を上げたが、軽視できないのは、発展のアンバランスの問題が引き続き実体経済の足を引っ張っていることだ。たとえば、実体経済の発展において、中小零細企業は大企業に比べて「弱いグループ」に入っており、もしも制度設計をしっかりと改善して、市場参入などの問題を解決することができなければ、中小零細企業の歩みは困難なものになる。

2017年になって、実体経済は有利な条件をしっかりとつかまなくてはならず、より多くの有効な支援と資源の配分というチャンスを獲得して、引き続き中間や上方に向かって進んでいかなければならない。具体的にみると、実体経済は基礎を堅め、既存の製品・市場を安定させる方針を堅持する必要がある。これと同時に、活力、革新力を強化し、革新、産業の発展を加速させ、研究開発、サービス、ビジネスモデルなどの面で競争力を高める必要がある。このほか、長期的な発展戦略を構築して、優位性をさらに拡大する必要がある。


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