そして「時には海外旅行もするが、どこに行っても時計を見たくなるのは職業病と言っていいだろう」と話す王さんは世界的に有名な「孔雀時計」を見るためわざわざロシアを訪れ、スペインの王宮でもアンティーク時計ばかりを見物したという。しかし、様々な時計を見た王さんだったが、結局は故宮の時計が一番だと語る。王さんによると「構造が精密で、機能が複雑な故宮の収蔵品は、世界で他にはない存在」なのだそうだ。
王さんは「清代の順治帝、康熙帝、乾隆帝の3人の皇帝は、西洋時計をこよなく愛した。これは皇帝の高級な機械仕掛けの玩具といってもよいだろう」と語る。
王さんが考える「大国の匠」の精神とは、ある業界で仕事にこだわりを持ち、最高を求める精神のことで、この「職人精神」は手工芸の職人だけではなく、どのような業界にも存在するとしている。
王さんによると、このドキュメンタリーが話題になったことで、今年1万人以上が故宮博物院に職を求めに来たという。そんな現状に王さんは「人々が故宮や文化財の修復に関心を持っていることを、非常に喜ばしいと思っている。しかし故宮に就職するならば、まずサイトに公表されている募集要項を閲覧し、自分の専門と合っているかという点を考えるべきだろう。個人的には、心から好きであることが何よりも重要だと思う」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年12月27日
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