天猫スーパーの邵雄・運営総監は、「老舗がもつ販売データだけでなく、私たちにはネット全体の5億人のユーザーの消費データに基づく分析があり、これほど大きなデータの基礎があるので、方針決定に時間がかかる老舗も古いものを捨てて新しいものに挑戦するパワーを得られる」と話す。
北氷洋や月盛斎などの北京の老舗企業の多くが天猫の「天字号」プランに参加しており、ECのデータのバックヤードに力を借りて、どの商品がどれくらい売れているか、消費者は何を探しているか、どの年齢層やどの地域の人が自社の商品を購入しているか、店のサイトに来て閲覧したユーザーが最終的に商品を買ったかどうかなどさまざまな情報を得ることができるようになった。ビッグデータを踏まえ、北氷洋と天猫は提携して女性消費者向けの冬季のクルミ味飲料を打ち出し、ピンク色のペットボトルに入れて、ターゲットの消費クラスターを引き寄せている。
ここ数日、月盛斎の張新文市場総監が同僚たちと準備を進めてきた新商品がアップされた。家に帰って切り分け、皿に盛り、食卓に出すこれまでの商品と異なり、今回打ち出した新商品「ビーフジャーキー」は、牛肉のおやつ商品だ。
京東が発起人となってスタートした国内初の中華老舗インターネット無境界小売連盟の発足大会で、北京稲香村の王■(隹の下に乃)時副社長は、「2017年の稲香村のオンライン売上高は1億2千万元(1元は約17.2円)に上り、16年の1400万元の何倍にもなった」と明かした。
信遠斎の酸梅湯や北氷洋のサイダー、三元の牛乳など、北京地域の特色を備えた商品も、京東や天猫などECプラットフォームの力を借りて次々に全国市場に進出しており、中には海外市場での事業展開を試行し始めたところもある。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年1月26日
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