四川省は28日と29日に相次いで野生パンダの生息地を確認したことを明らかにした。この2ヶ所はそれぞれ甘孜州康定市麦崩郷と臥龍国立自然保護区で発見された。専門家は、パンダの活動地域の拡大は、長年の伐採・放牧禁止による森林回復、地表環境修復の効果が現われ始めたことを示すものだと指摘している。四川日報が伝えた。
四川省林業科学研究院のチームは28日、野生動植物資源の野外調査の過程で、糞便や毛の痕跡から甘孜州康定市麦崩郷に新たな野生パンダの生息地を発見した。29日には野生保護隊員3人が臥龍国立自然保護区で野生パンダのDNAサンプルを採集していた際、子どものパンダに遭遇。このパンダは樹上で寝ており、十数メートル離れた場所にいた隊員を気にもかけなかった。省林業庁野生保護部の担当者は、「子どもがいるということは、その母親も近くにいるはずで、通常パンダの母子が同時に現われる場所は、その生息地だ」とした。
また、「新たに発見されたこの2つの野生パンダ生息地は、これまでの保護措置が有力で効果的だったことを物語っている」としている。四川省林業庁野生保護部の担当者によると、麦崩郷では主食の竹が大量に見つかっただけでなく、キンシコウやレッサーパンダ、イノシシ、アカゲザル、ベニジュケイなどパンダと生態環境が似通っている「仲間たち」も見つかっていることから、生態系が良好で安定していることを証明しているとした。
現在、康定市と臥龍国立自然保護区は、パンダの「安らかな暮し」を確保するため、これら生息地の保護措置を講じている。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年5月31日
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