音楽短編動画アプリの「抖音」(Tik Tok)では最近、大連市のフードデリバリーのある「特別な」配達を扱った動画が人気を集め、笑いを誘っている。
注文時間は6月1日の午前0時をちょっと過ぎたころ。デリバリー注文書の備考にはこう記されていた。「大きな虫を退治できる配達員をお願いします。これは冗談ではありません。天井に大きな虫がいるのですが、怖くて退治できないのです。助けてください!」
動画には天井の虫の写真と、配達員が真面目に退治する様子が映されている。このユーモアたっぷりの短編動画は、再生回数20万回以上を記録した。
投稿者の女性、牟さんはその日の夜、友人の家に泊まっていたところ、夜になってその友人が突然、天井を指差した。指が指す方向に目を向けた途端、牟さんはその場で座り込みそうになったという。なぜなら無数の足がある大きな虫が天井を這っていたからだ。動画を見たネットユーザーからは、俗にゾウリと呼ばれるムカデの一種とのコメントが寄せられたこの虫は、「目測に過ぎないが、少なくとも指一本分ほどの長さだった」という。
虫は天井の左から右に、また右から左へと這い回り、「深夜12時になろうというのに、もう心が折れそうだった」と話す牟さんは虫を「監視」し続けることに疲れ切ってしまったという。しかしそんな時、とっさにいい考えを思いついた。それはデリバリーを注文して、ついでに配達員に虫を退治してもらおうというものだった。
しばらくすると若い配達員が料理を届けにやって来て、料理を渡すと、すぐさま虫はどこにいるのかと尋ねた。しかし、あんなにも女性たちを長く苦しめていた虫はどこかに行ってしまっていた。結局退治してもらうことはなかったが、この配達員の真面目さに女性たちはいたく感動し、温かい思いに包まれたという。
女性たちをいたく感動させたこの配達員の毛亮さん(22)だが、虫退治など別に大したことじゃないと感じたそうで、配達員として働き始めて1年ほどという毛さんはこれまで酒や煙草をついでに買ってきて欲しいという注文を受けたことがあるが、虫退治は初めてだったという。毛さんは、「注文を受けてから備考に気づき、思わず笑ってしまった」という。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月6日
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