微信(WeChat)の公式アカウント「補壹刀」はこのほど、「日本代表チームが書き残したシンプルなメッセージから、開催国であるロシアに対する労いと感謝の気持ちが表れているのと同時に、敗戦を毅然と受け止めている態度が伝わってくる。前者が日本人の繊細さや思慮深さを表しているとするなら、後者は日本のサッカー文化が日本代表に与えた影響を表している。日本のサッカー文化を語るなら、なによりもまず何世代にもわたってサッカー選手を励ましていたドキュメンタリー『最後のロッカールーム』を語らずにはおけないだろう」という陳小刀さんの文章を発表した。
日本の学校におけるサッカー人口は膨大な数に上っており、日本サッカー協会に登録しているU18、U15、U12のサッカー人口の総数は74万人以上となっており、そのうちの90%以上が学校のサッカー部に所属しているだけでなく、ユースのうちから様々な試合や大会があり、こうした草の根の選手たちがサッカー選手育成のための堂々たるピラミッドを支えている。ドキュメンタリー「最後のロッカールーム」は、日本で毎年8月に行われる全国高校サッカー選手権大会での日々を主に記録した作品。同大会で繰り広げられた激しい試合の様子だけでなく、敗北した後にロッカールームで涙にくれる若い選手たちの様子や監督が励ます様子を特に記録している。監督が選手にかける言葉はシンプルそのものだが、人生哲学に満ちており、日本の多くの若いサッカー選手がこうした経験を通して確かに成長し、鍛えられていることが見てとれる。
日本はもともとサッカー強国ではなかったが、今大会ではアジア勢唯一のベスト16進出を決めた国となった。日本代表のメンバーたちが急激に力をつけた原因は、「最後のロッカールーム」によるものとはいえないが、しかしこのドキュメンタリーは若者たちが挫折や失敗に直面したときに、どのような態度や勇気を持つべきかを教えている。現在の日本代表の選手たちの多くが全国高校サッカー選手権大会を経験し、同じように様々な挫折を味わった。今大会のW杯で日本代表が敗北した後に見せた毅然とした態度こそが、日本のサッカー文化が継承している精神を物語っているのかもしれない。(編集YK)
「人民網日本語版」2018年7月5日
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