2018年度版「中国外交」白書の説明会が3日午後、海口市で行われた。白書は過去1年間の国際情勢変化の重大な趨勢を深く分析し、中国外交の主な成果とハイライトを全面的に総括した。中国新聞網が伝えた。
白書は計9章。国際情勢と中国外交についての全体的論述、中国と国交樹立国との関係、中国と国際・地域組織との関係についての踏み込んだ説明、国境及び海洋、領事、報道、パブリック・ディプロマシーなど外交活動に関する論述が含まれる。
白書からは、2017年に国際情勢が激変したことがわかる。中国外交部(外務省)政策計画局の周剣副局長は「現在世界は過去百年間なかった大きな変動を経験しており、不安定化要因、不確定化要因が著しく増え、世界の前途と人類の命運は開放が閉鎖か、協力か対立か、ウィンウィンかゼロサムかという選択に再び直面している」と指摘。
「2017年の中国外交は責任感があり有為で、開拓・進取し、一連のパイオニア的成果を挙げ、中国の国際的な地位と影響力をさらに高めた」と述べた。
■「一帯一路」の共同建設という世紀のビジョンを描いた。第1回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムを成功裏に開催し、270件余りの協力で合意し、重要協力事業の実行を推し進め、世界が「一帯一路」を共同建設する力強い勢いを形成した。「一帯一路」はすでに現代世界で最大規模の国際協力プラットフォーム、最も歓迎される国際公共財となり、世界の発展に計り知れない影響を及ぼしているだけでなく、人類運命共同体の構築にとっても持続的原動力となる。
■グローバル・ガバナンスを先導する強い時代の声を発した。ダボスからジュネーブまで、ハンブルクからダナンまで、中国は世界に向けて経済グローバル化のリバランスの推進、人類運命共同体の構築という理念を示し、開放型世界経済の構築、アジア太平洋経済統合プロセスの推進という提案を明らかにした。中国はグローバル化プロセスを揺るぎなく支持し、グローバル化の正しい方向を先導して、国際体制変革の最も積極的な要因となりつつあり、グローバル・ガバナンス整備の最も活発な力となりつつある。
■世界を覆うパートナーシップ網を開拓した。中国は米露欧など大国との調整及び協力で新たな進展を得た。周辺諸国との協力を一層強化した。数多くの途上国とのパートナーシップの「実質の価値」を一層高めた。厦門(アモイ)でBRICS首脳会議を開き、BRICS協力のアップグレード版を築き、「BRICSプラス」協力モデルを始動し、BRICS協力が世界的影響力を持つ南南協力の新たなプラットフォームとなる後押しをした。
■国内の開放と発展に全力で貢献した。外交部は省(自治区・直轄市)の世界PRイベントを相次いで5回開催して、地方の対外開放拡大のためにハイレベルのプラットフォームを用意した。国内外の人的往来の円滑化を積極的に推し進め、すでに134カ国と様々な適用範囲のビザ相互免除協定を締結した。中国のパスポートの「実質の価値」は高まり続けている。
周氏は「中国は確固不動として世界平和の建設者、世界発展の貢献者、国際秩序の維持者となり、グローバル・パートナーシップ網を積極的に構築し、世界各国と共に新型の国際関係の構築を推し進め、人類運命共同体の構築を推し進める。『共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う』原則を堅持し、『一帯一路』建設を推し進め、世界各国と協同発展のチャンスを分かち合い、共同発展の展望を切り開く。様々なリスクと試練を効果的に防止・解消し、国の主権・安全・発展上の利益を断固として守る」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年7月4日
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