この合格通知書のカバーの表の文字はUV印刷を利用した金箔となっており、中国で縁起がいいとされるワインレッドと組み合わされて、全体的に高級感が出され、非常にエレガントな仕上がりとなっている。
カバーの右下には、丸いワインレッドの同校の略称「UIBE」のスタンプが刻まれ、16世紀に重要な文章を密封して保存しておく際に用いられた封蝋(ふうろう)のスタイルを「再現」した。アンティークな封蝋を使うことで、合格通知書が新入生にとってとても重要なもので、それを受け取った時に、人生の新たなページをめくるという気分が感じられるようになっている。
「UIBE」の封蝋は、職人が一つ一つ手作りで製作している。そのため、どれもが「世界にたった一つ」の封蝋で、同校の「世界にたった一人」の学生一人ひとりの個性を尊重するという思いが込められている。
4種類のデザインの「入学ガイド」 それぞれにカード16枚
最も目を奪われるのが北京林業大学の合格通知書で、同大学は、デザインを得意とする教師がデザインを担当し、「信念の種」をテーマにした合格通知書を作成した。その色調は深緑、ローズゴールド、シルバー。その形は、天は円く、地は方形であるという古代中国の宇宙観「天円地方」を象徴している。通知書のデザインは4種類あり、合格者はそのうちの一つを受け取ることになる。
最も現代的なARを駆使した合格通知書
合格通知書は通常「一枚の紙」であるものの、例年と違い西北工業大学は今年、AR(拡張現実)技術を駆使した。
スマホのアプリで合格通知書に盛り込まれたQRコードをスキャンすると、同校の情報を見ることができる。通知書を受け取った合格者は、微信(WeChat)を使ってQRコードをスキャンし、「暢玩AR」をフォローし、アプリ「西工大増強現実」をダウンロードして、それを使って通知書の裏表をスキャンすると、同校の歴史や学科の特徴などを見ることができる。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn