重陽節(旧暦9月9日、今年は10月17日)が近づくにつれ、老舗小吃(軽食)店や食品店には、季節の軽食やお菓子が並び、人気となっている。北京の「護国寺小吃」では、店内で作られている寿桃(モモの形をしたまんじゅう)や9.9メートルの長さの長寿麺、重陽節に食べる蒸し菓子の重陽餠が特に人気となっている。北京青年報が報じた。
「護国寺小吃」は北京市内に多くの店舗があるものの、店内で作られた寿桃を販売しているのは本店だけだ。本店の菓子職人・李秀雲さん(55)は、北京無形文化遺産「護国寺清真小吃製作技芸」の伝承人。重陽節が近づくにつれ、寿桃や重陽餠を作るために、李さんは、4人の見習いと共に、普段より1時間早い午前2時半に出勤している。
李さんは、「寿桃の美味しさはその餡に関係がある。他の店舗で寿桃を売れないのは、場所や設備の問題もあるが、おいしい餡を作れないから。10年以上かけて、私の見習いも自分で寿桃の餡を編み出すことができるようになった。サンザシ、ナツメのこしあん、五仁(アンズ・オリーブ・ヒマワリの種とクルミ、ゴマのナッツ)などの餡の寿桃は見習いが自分で編み出した」と説明した。
「護国寺小吃」の本店では、今年は、寿桃9個、9.9メートルの長寿麺9本、寿餅9個が入っている「五福寿桃セット」のほか、あんこ、五仁、カボチャ、紫芋、ドリアン、黒ゴマ、チョコレートなど10種類の味の寿桃、寿餅が入っている「十全十美」寿桃セットも予約できる。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年10月18日
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