国家文物(文化財)局の統計によると、11年末から16年末の5年間で、中国の非国有博物館は456館から1297館に増え、博物館の総数に占める割合は13.3%から26.6%に上昇した。
柳州市博物館理事会連合会の輪番会長・鐘州寧氏は、「民間博物館が急速に発展しているのは、経済が急速に発展し、政府がサポート、奨励しているほか、一般の人々の博物館の精神や文化に対するニーズも高まっているから」と分析する。
個人のコレクションを博物館というプラットホームを通して、一人で楽しむものからみんなで楽しめるようになることはいいことであるものの、難しい局面にも直面している。14年、鐘氏は、柳州市で駱越博物館を立ち上げた際、「限りあるスペースに数千点のコレクションを展示することはできないため、定期的に展示品を入れ替えるしかない」という。ここ数年、博物館運営のために年間平均90万元を必要としており、「元手でなんとかやりくりしている」という。
李さんも同様の戸惑いを感じているといい、「博物館は公益性のもので、利益を上げるメカニズムが整っていない。今の資金では現状を維持することしかできない。父親のコレクションの90%は、今も公開できていない。展示のレベルを向上させるためには、もっとたくさんの資金が必要」と話す。
鐘氏は、「ほとんどの民間博物館はまだ、模索の段階で、所蔵品の管理や展示レベル、運営メカニズムなどを改善しなければならない。長期にわたり、健全に発展するためには、各方面が共に努力しなければならない」と指摘する。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年11月28日
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