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中国における時代の変遷反映した思い出の品「配給券」

人民網日本語版 2018年11月28日15:06

長い歴史において、時代ごとにそれぞれ鮮明な特徴というものがあるものだ。中国で数十年前に使用されていた食用油や穀物、布といった生活物資の「配給券」は、今では多くの人々にとって共通した思い出となっている。配給券は、いわば当時の人々の生活の一部であり、つらいことも楽しいこともあった当時を象徴する思い出の品。近年、中国では民間の博物館が次々登場し、個人のコレクションを、多くの人が鑑賞できるようになっている。中国の歴史文化においても有名な広西壮(チワン)族自治区柳州市でも以前は1館も無かったが、今ではこうした民間博物館が37館もある。

柳州市のある2階建ての個人所有の建物には同自治区に最初に誕生した民間博物館である「柳州市配給券博物館」がある。約100平方メートルの展示ホールには、穀物や食用油、肉、布などの配給券が展示され、中国の「配給券時代」を紹介している。

同博物館の李広智館長によると、これらの配給券は父親の李三台さんが1980年代頃から集め始めたもので、コレクションはおよそ3万枚に達しているという。李三台さんは生前、配給券の収集に熱心で、およそ300万元(1元は約16.3円)かけて中国の大半の地域に足を運んだという。

中国の配給券の歴史を一人でも多くの人に知ってもらい、配給券文化を伝えようと、李三台さんは2003年12月、自宅にコレクション館を建て、無料で一般公開した。そして、10年8月には、同自治区文化庁が同館を「柳州市配給券博物館」として認可を与え、現在までの15年間で、延べ20万人がこの博物館を訪れている。

柳州市には、個人のコレクターがそのコレクションを一般公開する「博物館」が他にもたくさんある。11年、柳州市は、プロジェクト「博物館群建設」を始動した。同市は関連政策を打ち出して、資金、土地、財政・税収などの面でサポートを行い、民間博物館の発展を促進している。柳州市文化新聞出版広電局の統計によると、現時点で同市には博物館が58館あり、うち37館が民間博物館で、全て無料で開放されている。


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