「辛くなければおいしくない」 実は一種の「自虐行為」 (2)

人民網日本語版 2019年08月08日09:57

まず、カタルシスを得られるというメリットがある。泣けるドラマを見て心ゆくまで涙を流すことを好む人がいれば、ホラー映画を見て恐いと思いつつ楽しむ人もいる。どちらも精神的苦痛を軽減しているのだ。

そして良性の自虐は苦痛を転化させることができる。良性の自虐を通じて、精神的に耐えられない不安やストレスなどの感情を肉体に転化させることで、精神的苦痛を軽減する。その典型的な例として、暴飲暴食する癖のある人は、必ずしも食事を楽しんでいるわけではないが、胃袋が一杯になって胃が痛くなるようなその感覚を楽しんでおり、苦しければ苦しいほど逆に心は安らぎを感じるということがある。

さらに良性の自虐は感覚器官への刺激を通じて、人々に自分が生きているという存在感を抱かせることもできる。こうした傾向はサラリーマンにより顕著にみられ、Q&Aサイト「知乎」のユーザーは自分の経験を踏まえて、「疲れ果てるまで夜更かしをしてから眠るとすっきりする……こういう時だけ、自分が確かに自分であることを感じられる」というコメントを寄せている。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年8月8日

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