2カ月足らずで08年の年間興行収入超える
08年は、中国で初めてオリンピックが開催されただけでなく、映画界にとっても歴史的な年となった。例えば、「レッドクリフ PartI(原題:赤壁)」、「画皮 あやかしの恋2」、「狙った恋の落とし方(原題:非誠勿擾)」、「功夫熊猫(カンフーパンダ)」などの作品が次々に公開され、計11作品の興行収入が1億元を突破(うち中国国産映画が8作品)。年間興行収入も初めて40億元(約680億円)の大台を突破し、43億4100万元(約738億円)に達した。
一方、今年は1月だけで、中国全土の興行収入が約20億元(約340億円)に達し、2月に入ると春節(旧正月、今年は1月31日)期間中やバレンタインデーなどに、大ヒット作が続出。現在の時点で既に興行収入が25億元(約425億円)に近づき、中国の映画史上初の月間30億元(約510億円)も現実味を帯びている。
現時点で、今年の興行収入が約45億元と、08年の年間興行収入を超え、昨年同期比も約50%増と、空前の映画ブームとなっている。
年間興行収入300億元へ
12年、中国全土の年間興行収入は170億7300万元(約2902億円)で、13年は27.5%の217億6900万元(約3700億円)だった。今年は、今のペースでいけば277億5500万元(約4718億円)となる。
業界関係者は、今年の映画市場は「豊作」と分析している。姜文(ジャン・ウェン)が監督する3D新作「一歩之遥」、呉宇森(ジョン・ウー)監督の新作「太平輪(The Crossing)」、香港映画「竊聴風雲(Overheard)」、張芸謀(チャン・イーモウ)監督の新作「帰来」、陳凱歌(チェン・カイコー)監督の新作「道士下山」、侯孝賢(ホウ・ シャオシェン)監督の新作「聶隱娘」など、中国映画の話題作が続々と公開になるのだ。また、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、「アメイジング・スパイダーマン2」、「X-MEN: フューチャー&パスト」、「エクスペンダブルズ3」、「バイオハザード6」など、米国の大作も公開になる見込みで、現在の飛ぶ鳥落とす勢いを保てば、年間興行収入300億元(約5100億円)も決して夢ではない。
そうなると、世界最大の米国の興行収入の半分となる一方、3位の日本には約2倍の差をつけ、中国の世界第2位の映画市場の規模は全く危なげない。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年2月20日