中国は今年、空前の映画ブームに沸いている。19日の時点で、興行収入が1億元(約17億円)を超えた映画が10作品に上っており、過去最速となった。また、中国全土の興行収入も45億元(約765億円)に近づいており、既に2008年の年間興行収入を超えた。深セン特区報が報じた。
中国映画がトップ3独占
10作品のうち、興行収入トップは西遊記の世界を描く3D大作「西遊記之大閙天宮(The Monkey King)」で、9億8500万円(約167億円)。今週中にも10億元(約170億円)を突破することが確実となっている。一方、最少はロマンチックコメディー「前任攻略」で、1億800万元(約30億円)だ。
また、10本のうち中国の国産映画が6本あり、トップ3を独占していることも注目に値する。一方の洋画4本はいずれも興行収入が4億元(約68億円)以下だ。
昨年同時期、興行収入が1億元を超えていた映画は7本だった。その内訳は、「西游・降魔篇(Journey to the West: Conquering the Demons)」、「007 スカイフォール」、「グランド・マスター(原題:一代宗師)」、「101回目のプロポーズ(原題:101次求婚)」、「クラウド アトラス」、「快楽大本営之快楽到家」、「喜羊羊與灰太狼之喜氣羊羊過蛇年(The Mythical Ark : Adventure In Love And Happiness)」。