北京を離れた「北漂族(地方から北京に出てきて奮闘している若者たち)」は、今どうしているのだろうか?北京でひとしきり頑張ったが、最終的には2、3線都市でのキャリア発展を目指して北京を離れた、異なる階層や職業の元「北漂族」53人に対するアンケート調査の結果、「北京を離れたのは、家賃の高騰に耐えられなくなったため」と答えた人は約7割、「北京を離れたことを後悔していない」とした人は約5割にそれぞれ達したことが明らかになった。新京報が報じた。
○北京を離れた理由、トップは「家賃高騰」
調査対象者のうち、「北京で働いた期間は5年未満」の人が約7割、「10年以上」はわずか2人(3.77%)だった。
統計データによると、回答者のうち、「毎月の貯蓄額は1千元(約1万7千円)以下」が約50%、「毎月の給料をほぼ使い果たす月光族」は32.08%を占めた。北京での生活費で最大を占めるのは「住居費」で、「高い家賃が悩みの種」と答えた人は79.24%、「不動産価格・家賃の高騰が原因で最終的に北京を離れた」人は69.81%にそれぞれ達した。
○「北京を離れた人」の多数が、新たな居住地で住宅を購入
2、3線都市では、住宅を購入することはそれほど困難ではない。統計データによると、北京を離れた「北漂族」の8割以上が、(持家・賃貸いずれも)面積60平方メートル以上の部屋に住み、すでに住宅を購入した人は7割を上回った。
だが、居住環境が改善された一方で、北京を離れた人には新たな問題も発生している。回答者の多くが、「2、3線都市に戻った後、その土地の仕事やライフスタイルにあまり馴染めていない」と答えた。約半数が、「今住んでいる都市は、公平・公正という点でかなり劣っており、何をするにも有力者のコネが必要」と感じていた。
また、北京を離れたことについて、「後悔していない」と答えた人は49.06%、「やや後悔している」は15.09%、「非常に後悔している」はわずか1.89%だった。