さらに、日本企業の官僚的なやり方は、革新的な精神を持つ指導者を受け入れがたい。日本の家電産業全体が、アップル1社によって崩壊させられた。ジョブズ氏が一人で、日本の一つの産業を崩壊させたのだ。このような言い方は必ずしも適切ではないが、イノベーション力を持つ人材の重要性と、革新的な製品が持つ破壊力を示してはいる。報道によると、ソニーにもかつてジョブズ氏のような人物がいて、副社長の地位まで上り詰めたが、ソニーのような保守的な企業では居場所がなかったという。あるソニーの元社員は、「現在のソニーは官僚化の道を歩んでいる」と指摘した。官僚化された企業において、革新を試みる意志を持たず、長期的に社内でバランスばかりを求めていた人物が役員になれば、ジョブズ氏のような人物は居場所を失うだろう。
金融危機という激変を経た今、発展の原動力は革新から来ると意識する人が多くなっている。日本企業は内部の保守的な企業文化を変えておらず、外部では産業構造の調整の停滞に直面しており、国際競争で勢いを盛り返すことは難しいだろう。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月30日