馬は人類の忠実な友人で、昔はそれ以上に農耕馬が農村の人々を助けていた。午年の春節(旧正月。今年は1月31日)を間近に控え、貴州省竜里県巴江郷平坡村のある農家の庭では、曽祖父から孫までの4世代が一堂に会して馬の絵を描く姿が見られた。
今年4歳になる苗族の女の子、孟芸ちゃんはまだ小さいながら、絵を愛する村の雰囲気の影響を受けて絵を習い始めて1年が経つ。皆が馬の絵を描くのを見た孟芸ちゃんは、自分もその仲間に加わった。
孟芸ちゃんの家で最高齢なのは母方の曽祖母にあたる王朝芬さんだ。午年に馬を描くことは、苗族の高齢者としての王朝芬さんの馬に対する深い思い入れを表している。
平坡村では農民画の制作に携わる人が100人いる。現地の苗族の人々は得意なろうけつ染めや刺繍などの技法を使って情感溢れる農民画で心の風景を表現するようになっており、苗族の人々の楽しい労働やおめでたい祝日、ロマンチックな恋愛・結婚、豊作の田畑などが言葉のない絵画の中で綿々と表現されている。春節はこれらの苗族の人たちにとって、農閑期に絵画を楽しむことのできる喜ばしい期間であり、一家が一堂に会して好きな馬を描き、生活への愛情を表現する。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年1月30日