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老人ホームを慰問する彤華さん ■初めての日本、礼儀に感慨
初めての日本を、どのように感じられましたか?周囲の環境(異国文化)は負担になりませんでしたか?
訪日前に教材、映画、本を通じ、日本の状況はある程度理解していました。日本製の電気製品、国民の礼儀、山口百恵さんのしなやかさ、高倉健さんの格好良さ、「北国の春」、「昴」。たったこれだけでした。
初めて日本に来て、最も印象深かったのは人々が公共秩序を遵守し、お互いに譲り合い、騒がないことでした。人は多いのですが、秩序があり、忙しく自分の事をされている。皆さん公共衛生に尽くしていらっしゃいました。
日本語の最も簡単な言葉は「すみません」と「ありがとうございました」です。しかし実際の日常生活で、日本人は非常に「曖昧な」表現マナーを心がけており、これには来日当初、少々戸惑いました。日常会話で聞かれる「すみません」は「ありがとうございました」よりもずっと多い。実際にはこれこそ日本文化の内面でした。
■「無」文化からインスピレーション
日本留学はどれほどの期間?最も印象深かった事は何ですか?
日本で私はこの国の文化と芸術の内包をさらに深く理解しました。日本は伝統文化と現代文明が結合した、非常に美しい国です。日本には独特の審美観念があります。このルーツは仏教理論にまで遡ります。すなわち「無」を理解し、用いることです。日本の至る所にこの美の存在を感じます。空虚な和室を例に、卓上の一杯のお茶、一本の扇子、一つの花瓶、一本の掛け軸、軒下の風鈴、庭園には緑が生い茂り、清らかな池泉などの光景は、「禅」の心境を感じさせ、心が大自然と融け合い、とても落ち着くのです。これは自分が思っていた「美」とは明らかに異なりました。それまでは豊かで煌びやかな宮殿(故宮、ルーブル)こそ真の美と信じていました。しかし日本の美は私に、東西で信仰と文化の違いにより、両方の独特の審美観念が生まれたことを教えてくれました。
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