中国では毎年の清明節(今年は4月5日)に墓参りをし、故人を偲ぶ習わしがある。しかし、重慶に住む李芸恬さんは今年の清明節、亡くなった母親の遺骨で制作した0.27カラットのダイヤモンドを家に持ち帰った。李さんは「このダイヤモンドを指輪にするつもり。天国の母といつも一緒にいられる」と語る。重慶晩報が伝えた。
▽母親の遺骨をダイヤモンドに
「病気で亡くなった母とは、小さい頃から大の仲良しでした」。24歳の李さんは、悲しみをこらえながら母親のことを話し出した。
李さんの母親は今年1月に亡くなった。まだ40代だった。「母が亡くなった後、とても辛い毎日だった。そんな時、海外では遺骨をダイヤモンドにするサービスがあると聞き、母の遺骨で作ろうと思った」。
李さんは遺骨で作った1粒のホワイトダイヤモンドを手に乗せた。一見、普通のダイヤモンドとなんら変わりがないように見える。「母の遺骨200グラムを使い、0.27カラットのダイヤモンドにした。料金は1万5千元(約24万6千円)だった。ダイヤモンドは将来指輪にするつもり」。
親の骨をダイヤモンドにして身につけるなんて、怖くはないのだろうか?李さんはこの質問に首を振り、「母親だから怖くない」と語った。