ネットユーザーの7割「2013年祝祭日休暇日程に不満」 中国 (3)
■どのような休暇日程なら、より幸せか?
江蘇省南京市に住む王さん(女性)は、今の休暇体制は、非常に疲れるものだと話す。「日常の仕事のストレスを休暇中に解放したいのは山々だが、その貴重な休みの間にやらなければならないことが多すぎる。親や子供の面倒や兄弟姉妹との会食、ふだん先延ばしにしていた雑事も片付けてしまいたいし、普段ファーストフードばかり食べさせている家族に手作りの料理も振る舞いたい。このように一日中慌ただしく過ごして連休が終わってしまい、ほっと寛ぎリラックスする時間はない。むしろ疲れてしまう」
魏氏は「ある研究から、中国人は、テレビ観賞やインターネットなど、ゆったりと落ち着いた休暇の過ごし方によって、幸福感が高まるという結果が明らかになった。中国人の休暇の質は、外国人に及ばないと非難する人は多い。しかし、人の『幸福感』にも段階がある。所得水準が中・低レベルにある人々が休暇活動に求めるものは、『即効性がある幸福感』、つまり、『ある一つの行動が、私に直接プラス効果をもたらしてくれる』という類のものだ。しかし、所得水準が上がれば、人々は『快楽性を伴う幸福感』を追求するようになり、『自分は快い状態にあると感じることで、幸せを感じる』という感覚に変化する」との見方を示した。
魏氏は続けて、「我々中国人は今のところ、『即効性がある幸福感』を追求する段階にある。大多数の中国人は、休暇活動を、仕事・人間関係・将来に有効な作用を及ぼすものとして捉えている。従って、休み中は、自分が好きな、あるいは自分の肥やしになるような活動をすることを好み、幸福を感じる。例えば、読書、映画観賞、仕事に少し役立つ活動、趣味の活動などがそれに当たる」と語った。
現代の中国人にとって、休暇は一体どのような意味を持つのだろうか?これに対し、「日常生活のストレスを和らげ、幸福感を高めてくれる(70.8%)」「疲労を取り除き、心身両面の健康にプラス作用を及ぼす(66.9%)」「家庭と仕事のバランスを取り戻すのに有益(62.3%)」「十分にしっかり休んで、今後の仕事に備える(60.3%)」などの回答が寄せられた。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年12月19日
【不満の由来】中国、2013年祝祭日休暇の日程を発表
【中国のネットユーザーの知恵】2013年祝祭日休暇 ネット上に「7連休捻出案」