ネットユーザーの7割「2013年祝祭日休暇日程に不満」 中国 (2)
週末に出勤日を設けて連休を確保するという法定休日の調整方法をめぐっては、「連休前後の疲労度が増す(60.5%)」「国民がこぞって同じ日に休んで外出すれば、渋滞は避けられない(57.5%)」「業務や学習の正常なリズムが乱れる(45.6%)」など、批判的な意見が挙がった。一方、「週末の振替出勤によって、連休気分が盛り上がり、観光業にプラス作用を及ぼす(29.7%)」「バラバラに点在している休日が連休としてまとまれば、旅行に出やすい(33.0%)」などの肯定的な声もあった。
中国閑暇経済研究センターの魏翔主任は、「他国の方法を総合的に見ると、『振替出勤を減らす』あるいは『振替出勤を実施しない』ことが基本ルールだ。たとえば日本では、振替出勤制度がもともと多かった。しかし、その後の調査研究により、国がマクロ面での振替を頻繁に実施した場合、国民の経済行動、身体状況、交通状況などにかなり大きなマイナス影響が及ぶことが明らかになった。たとえば、「連休総合症」という新しい病気も生まれた」と指摘した。
■「現在の休日数は少なすぎる」92.5%
中国社会科学院旅遊研究センターの劉思敏・特任研究員は、「メーデー」連休を復活させるには、新たに法定休日を2日増やす必要があるとの見方を示した。
劉氏は、「米国では、休日には3つのレベルが設けられている。はじめに『公休日』で、年間114日と、中国より1日少ない。次に『州の休日』があり、7日間から10日間と各州さまざまだ。3つめの休日として、業界別の『企業休日』がある。これらを合計すると、米国人の休日は、中国人より3分の1ほど多い」と指摘した。
今回の調査によると、「自分にとって、現在の休日数は少なすぎる」と感じている人は92.5%に達し、そのうち50.4%は、「あまりにも少ない」としている。