2014年1月16日  
 

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両親と共に過ごせる時間は後わずか、残酷な計算問題が話題に

 2014年01月16日08:24
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 「今年はあまり両親と一緒に過ごせなかったという人は、来年も再来年もあると考えがちだが、こう計算してみると時間が残り少ないことが分かる」――。春節(旧正月。今年は1月31日)が近づく中、「史上最も残酷」と呼ばれる家族に関する計算問題が、多くのネットユーザーにため息をつかせている。両親と共に過ごせる時間は、実際にはとても短いのだ。新華網が伝えた。

 「両親があと30年間生き、子供が毎年1回里帰り(計5日間)するとし、外出・食事・睡眠などの時間を省いた場合、両親と共に過ごす時間は1年あたりわずか24時間のみで、30年間で計720時間、ほぼ1カ月のみだ」。毎年春節が近づくと、このような計算問題が、ネット上で熱心に議論される。

 多くのネットユーザーは、「実家から遠く離れた人にとって、『常回家看看』(1999年に中国中央テレビの年越し番組・春節聯歓晩会で発表された曲。子供の実家に対する気持ち、両親の子供に対する心の声を表現。若者は仕事がどんなに忙しい時でも家族の愛を忘れず、できるだけ里帰りして両親に顔を見せるべきとする内容)の歌詞を現実化するのは、容易なことではない」としている。

 「いわゆる親にとって子というものは、親子の縁というものは、相手の背中が少しずつ遠ざかっていくのを一生見送り続ける、ということでしかない」――。台湾の女流作家・龍応台の作品『目送』は、現代生活の親子関係を端的に表している。

 「帰省費用が高過ぎる」、「交通が不便」、「仕事が忙しくて時間がない」、「休暇には別の用事が入っている」などが、子供が里帰りしない、もしくは両親に顔を見せることが少ない理由となっている。

 重慶市出身で、大学を卒業した後引き続き上海市で働いている劉郁華さんは、「有給休暇があるが、他の用事のために里帰りできないことが多い。春節の7日間の休暇は、半分以上の時間を親戚や友人の訪問と同窓会に使う。両親と家で共に過ごす時間は、1−2日のみだ」と語った。

 陝西省から浙江省に出稼ぎに来た王永利さんは、「春節の1枚の切符が、里帰りし親孝行をする最大の障害物だ。距離が遠く、交通が不便で、切符がなかなか購入できないため、西安市から杭州市に出稼ぎに来てからの5年間に、里帰りしたことはほとんどない」と述べた。

 「頻繁に里帰りする」が「高齢者権益保障法」に盛り込まれ、長年に渡り他省に滞在している子供が頻繁に里帰りする、もしくは両親をいたわることが、道徳義務から法定義務に格上げされた。しかし上述したように、現実的にはどうしようもないことが多い。

 この計算問題の正確な答えは残酷とは限らず、善意ある有益な指摘とも言える。両親は、物質的な扶養だけでなく、精神的な慰めも必要としているのだ。(編集YF)

 「人民網日本語版」2014年1月16日

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