お金を貯めてせっかくプレゼントしたのに、もらった親は「もったいない」と感じてそれをずっとタンスにしまっている…。そんな経験はないだろうか?武漢晩報が報じた。
芸術学部の学生・韓さん(女性、18)は最近、「微博(ウェイボー)」で、「お父さんは朝早くから夜遅くまで仕事をしていて、とてもたいへん。一昨年、お父さんの45歳の誕生日に、お小遣いを2カ月貯めて買った靴をプレゼントした。ところが先週、冬休みで実家に戻ってお父さんの皮靴を磨いている時、プレゼントしたその靴が箱も開けられておらず、誕生日のメッセージカードも入れられたままであることに気付いた。靴も新しく、一度も履いていなかった。気に入らなかったのか、もったいないと思っているのか…」と傷ついた気持ちを綴った。
娘が傷ついているため、お父さんは慌てて「明日必ず履くから」と約束し、「仕事柄、毎日歩くことが多く、靴が傷みやすい。だから、いつも安い靴を買っている。娘のプレゼントにはとても感動したが、あの靴は高くてもったいない」と釈明したという。
同じような経験があるという別のあるネットユーザーは3年前、春節(旧正月)の時期に、姑に998元(約1万7千円)のオーバーをプレゼントしたという。しかし、姑はそれを気に入ったものの、値段を見てすぐに「高いから返品するように」と言われたという。その後、返品はしなかったものの、姑は大切にそれをしまって、これまでに一度も着たことがない。
また、別のネットユーザー(女性)は昨年、海外旅行に行った際、お土産として1600元(約2万7千円)のブランドバッグをお母さんにプレゼントした。ただ、もったいないと感じて使わないと困るため、「500元(約8500円)だった」と言って渡したところ、1週間後にお母さんが「同僚に1000元(約1万7千円)で譲ってあげた」と大喜びで帰ってきたという。喜んでいるお母さんを見て、同ネットユーザーは、やりきれない気持ちを、ぐっと我慢して飲み込んだという。
「高齢者は節約が習慣になっているから、あまり高い物をプレゼントしないほうがいい」という意見もあるが、「両親は子供のためにずっと苦労しているのだから、子供は自立した後、一番いい物をあげたいと思うもの。あまりに安い物もいけない」との声もある。
あるネットユーザーは、「安くもなく、高くもない服をプレゼントすると、オシャレなお母さんは大体次の日にその服を着ている。今まで、値段を聞かれたこともない。私もとてもうれしい気持ちになる」と語っている。
別のネットユーザーは、「親にも自分のライフスタイルがある。親がうれしいと感じ、子供も親孝行しているのであればそれでいい。子供が自分の趣味を押し付け、親の気持ちを考えていないことが時にある。実際には、親にとって一番うれしいプレゼントは、子供が実家に帰って一緒にいる時間を作ること。一方、親も分からないふりをする必要がある時もある。子供に何かもらった時、値段を気にする必要はなく、笑って受け取るのが一番いい」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年1月22日