2014年2月25日  
 

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東京の図書館で「アンネの日記」破られる (2)

菅官房長官:「きわめて遺憾、恥ずべきこと」

 2014年02月25日08:30
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○意図的な破損

 杉並区教育委員会の井出隆安・教育長は、「知的財産を共有している公立図書館で、故意に書籍を破損させる行為は断じて許されない」と厳しく非難した。

 中野区の職員は21日、「書籍を破損する行為は、図書館の閲読室で行われたに違いない。犯人は、人目を盗んで犯行に及んだと見られる」と指摘、「アンネ・フランクの関連書籍が攻撃対象となっている。東京各地の図書館で行われた一連の破損は、許すことのできない悪質な行為だ」と述べた。

 AP通信は、「被害があったある図書館では、破られた書籍は全て、図書館データベースで『アンネ・フランク』というキーワードを入れて検索するとヒットする」と報じた。

 さらなる破損行為を防ぐために、アンネ・フランク関連図書の開架を取りやめる図書館も出ているが、利用者が希望する場合、貸出は可能という。

○厳重な対処が必要

 菅義偉・官房長官は、21日に行われた記者会見で、書籍の破損行為を厳しく非難、「本件が事実だとすれば、我が国として受け入れられるものではなく、きわめて遺憾であって、恥ずべきことである」と述べた。

 また、菅官房長官は、「事件の背景については全く予測しかねるが、警察が現在、捜査を進めている」と続けた。

 第2次世界大戦中、日本とドイツは同盟国の関係だった。国際的なユダヤ人の人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)」は20日に声明を発表、「今回の件について、大きな衝撃を受け、深く憂慮している」と述べた。

 同声明は、「『アンネの日記』と関連書籍を破損するという行為は、ホロコースト(ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害・虐殺)の記録を侮辱する行いだ。著者のアンネ・フランクは、多くの日本人に深く受け入れられ、好感を持たれている。書籍を破損しようなどと思い立つのは、偏見と憎悪に満ちた人だけだ」と厳しく非難した。

 SWCは、日本の当局に対し、犯人の特定および対処を求めている。(編集KM)

 「人民網日本語版」2014年2月25日

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